FC2ブログ

The Japanese Dubai-JDニュース

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

2010.11

<アラブ諸国の低成長で、若者の失業が深刻>

 今後10年でアラブ諸国の就職市場に1億人以上の若者が入ってくると予想されるが、すでに若者の失業が深刻だという。
 29歳以下のアラブ人青年の4分の1以上は無職である上、世界的な金融危機以降の経済に改善の兆しが見られないため、さらに問題が悪化しているという。
 ヨルダンに拠点を置く教育慈善機関インジャズ(INJAZ)のソラヤ・サルティ(Soraya Salti)所長は「今後10年間で1億人以上の若者が求職すると予想される。しかし、ほとんどの若者は職を得るだけの競争力は持っていない。そもそも良い求人情報もないだろう」と言った。
 MENA(中東および北アフリカ)地域の来年の経済成長率は約5%に達すると予想される。この数値は景気低迷で打撃を受けた先進国に比べ高いが、求職中の若者を救うにはまだ足りないという。
 ドバイ政治大学院(Dubai School of Government、DSG) とワシントンにあるブルッキングス研究所(Brookings Institution)・開発センター(Wolfensohn Centre for Development)の共同プロジェクト「中東の若者・青年支援(the Middle East Youth Initiative)」が最近提出した論文には、「世界的な景気減速は中東の就職難に火をつけることになる」と盛られている。
 マラケシュで開催された世界経済フォーラムで、国際通貨基金(IMF)の中東・中央アジア局のマス-ド・アフメド(Masood Ahmed)局長は「景気が低迷している上に、人口も増えているため、労動市場はこれまでになく影響を受けている」として、アラブ諸国は失業率を下げるため、経済成長率が最低6.5%にならなければならないと付け加えた。
 しかし、サルティ所長は人口増加は主な原因ではなく、アラブ諸国の技術・教育分野に問題があると言った。
 アラブ諸国の若者の半分以上は、政府が就職口を与えてくれると考えている。このような傾向は湾岸産油国で最も多く、UAEの若者の66%、サウジアラビアの若者の60%がこのように信じていると言う。
 しかし、一方で、若者たちは就職ができないと、政府を非難するという。サルティ所長は「最近の若者は不満が多く、怠惰だ。職場を与えてもらうのを待っているため、待っている世代(waiting generation)と呼ばれている」と言った。また「若者たちは政府を非難し始めている。しかし、もちろん全ての国家ではなく、カタールやクウェート、 UAEなどは若者たちを雇用している。しかし、それ以外の国では予算がなく、そこまで行き届かないでいる」と言った。
 “失業”で不満を抱く大多数の若者が過激的になると、社会・政治的に事態が激変しかねない。
 世界的な金融危機以前、中東がブームなっていた時期もあったが、そのような時期でもアラブ諸国の多くの若者は職場を見つけられなかった。これは民間セクターが要求する“技術”が不足していたからだという。


スポンサーサイト

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。